施工事例

カモ井加工紙株式会社

  • 設置種別自家消費型太陽光発電(折板屋根)
  • 設置エリア中国地方
  • 設置容量416kW
  • 完工2020年1月

太陽光発電

原価低減・利益率確保のための長期的な効果に期待

1923年に粘着式ハエ取り紙のメーカーとして創業し、建築用テープやマスキングテープを製造しているカモ井加工紙株式会社(本社:岡山県倉敷市)。時代やニーズの変化に応じて、工業用・一般消費者用のテープを製造してきたが、原材料価格の上昇や競合他社との価格競争への対策として、自家消費型太陽光発電による電気料金削減に着目したのだという。今回、自家消費型太陽光発電を設置いただいた矢掛工場の前原課長代理に、自家消費型太陽光発電導入の背景を伺った。

自家消費型太陽光発電 導入事例 インタビュー

主力商材はマスキングテープ。工業用・文具用を問わず世界中で愛用されている

──まず、貴社の製品とこちらの工場(矢掛工場)ついて教えていただけますでしょうか。

工事現場の養生で使用するマスキングテープや、文具用のマスキングテープを製造・販売しています。

本社が倉敷にありまして、創業当時は”リボンハイトリ”(リボン型ハエトリ紙)を製造していたのですが、
戦後に国内の需要が減ってきたところで、粘着技術を活かして、和紙粘着テープを製造するようになりました。
その後、バブルの時代に次々とビルが建つようになったころ、建築資材としてのマスキングテープ(ガラス回りのコーキングの養生に使用)の需要が高まってきたのです。
そんな中、工業用マスキングテープの生産のキャパシティが足りなくなって、この矢掛工場が1991年に竣工しました。

カモ井加工紙が生産する工業用マスキングテープ

矢掛工業で生産されている工業用マスキングテープ。中央のKABUKIは車両塗装用、左右のSB-246S、No.3303-NEOは建築現場でのシーリング用。マスキングテープを使用する壁(被着体)の材質にあわせて、幅広いラインナップを製造している。

(工業用マスキングテープの)国内需要だけでなく海外での需要も増していることもあり、竣工当時よりも生産ラインは増やしています。
今では、この矢掛工場は土日問わず24時間で製造をしています。
従業員は200人ほどで、3~4交代で、常時100人ほどが勤務しています。

カモ井加工紙矢掛工場の全景

今回設置いただいたカモ井加工紙 矢掛工場。BCP(事業継続計画)や物流の観点を考慮して、海沿いではなく山間の矢掛地域に建てられたのだという。

──最近では文具や雑貨としてもマスキングテープが人気ですよね。倉敷本社では工場見学をやっていると伺いました。

倉敷本社では、現在文具や雑貨として柄付きのマスキングテープ「mtシリーズ」を製造していまして、工場見学会を毎年開催しています。
いわゆる、「マステファン」と言われる方向けですね。

カモ井加工紙倉敷本社の工場見学の様子

倉敷本社で開催される「mt FACTORY TOUR」。例年3月から4月にかけて開かれる工場見学会は、国内外から「マステファン」が集まる事前抽選制のレアなイベント(写真は2019年3月撮影)

開催期間は2週間ですが、1日1,000人、延べ1.4万人以上の方にご来場いただいています。
海外でもマスキングテープの人気は高まりつつあり、中国や台湾、ヨーロッパなど、遠方からのお客様がまとめてグッズを買われていきます。
現在は新型肺炎の影響で延期中となっておりますが、毎年あるテーマをもとに展示やサービスに工夫されているようです(注:取材は2020年3月)

自家消費型太陽光発電で365日操業の工場での電気代削減に期待

──このたびは矢掛工場に太陽光発電システムを導入いただきました。導入の目的をお聞かせいただけますでしょうか

省エネ法への対応やSDGs対応による社会貢献を主な目的としています。
しかし、正直なところ、一番メリットに感じたのは電気料金の削減によるコスト削減でした。
当然、副産物としてのBCP(災害時の電源確保)や夏場の直射熱カットによる工場内環境改善にも期待しています。