施工事例

学生マンションSA長久手様

  • 設置種別自家消費型太陽光発電(陸屋根)
  • 設置エリア中部地方
  • 設置容量31kW
  • 完工2019年3月

三和レジン工業株式会社様

  • 設置種別自家消費型太陽光発電(地上型)
  • 設置エリア近畿地方
  • 設置容量90kW
  • 完工2019年3月

社員に還元することができる“利益”を生んでくれる設備

自家消費型太陽光発電 導入事例:三和レジン工業株式会社 様

緩衝材(ライトロン・プチプチ等)、包装資材加工のエキスパートとして、2020年には50期目を迎える緩衝材加工メーカー、三和レジン工業株式会社。「お客様の必要なものを、必要なだけ、必要なときに提供して、お客様の問題解決に取り組む」という志を掲げ、包装資材加工のほか商品開発の相談や設備改良にも応じる同社は、自家消費型太陽光発電にどんな魅力を感じたのか。今回、代表取締役の昆田 武久氏に、エコスタイルの自家消費型太陽光発電を導入した理由をお伺いした。

自家消費型太陽光発電 導入事例 インタビュー

──まず、三和レジン工業様の会社について、教えていただけますか。

代表取締役 昆田 武久氏:
弊社は、発泡プラスチック(ポリエチレン、ポリプロピレン)などの加工を行っているメーカーです。発泡プラスチックというのは簡単に言うと緩衝材ですね。ガスバーナーやヒーターを使って貼り合わせたり、カット加工や製袋加工を行っていて、お客様の要望にあわせて必要なものを 必要なだけ 必要なときに提供させてもらっています。歴史としては、今期で49期目に入りました(2019年度現在)。この業界では、生存率から言うと0.2%以下と言われております。

──長く経営ができる秘訣として、三和レジン工業様の強みはどういったところでしょうか。

代表取締役 昆田 武久氏
以前までは、三和レジンの強みは、他社にはない「豊富な在庫」と「短納期」による対応だと思っていました。ところが、昨年末の過渡期に気づかされたことがありまして、弊社の一番の強みは実は「社員」なんだと。社員のみんなが、お客様の無理な要望にも対応して納期を間に合わせてくれて、社員の頑張りがお客様との信頼につながっている。社員が頑張ってくれてるから会社の今があるのだと気付かされました。それからは「三和レジンの強みは社員そのものです」と人にも伝えるようになりました。

──社員の方を非常に大事にされて、良い関係を築けていらっしゃるんですね。

代表取締役 昆田 武久氏
以前からも私は社員が大切だとは思っていましたし、勤続年数も長く定着率も非常にいいので、そういう点では社員との関係は良いほうだと思います。前期はみんなが頑張ってくれたので、5年前と比べると1億円近く売り上げが伸びました。人数もパートさんがちょっと増えたぐらいで、残業もほとんどせずに達成したんですよ。社員のみんなが頑張ってくれて、時間があれば多能工化や3S活動(整理・整頓・清掃)に取り組んで、生産性を高めて利益を上げてくれたおかげですね。

──お話を聞いていると、社員の皆さんの魅力が伝わってきます。

代表取締役 昆田 武久氏
社員同士が本当に仲が良く、お互いを思い合い「縁」というものを大切に思ってくれています。

今回の自家消費型太陽光発電の件も、ご縁でエコスタイルと知り合ったのが始まりでした。設備も純国産[1]で信頼性があり価格も魅力的で、万が一の場合のときの保険も含まれていましたし、設置する我々のことを一番に考えた案をエコスタイルさんに提案して頂いたというところが、ものすごく安心できました。 (※注1:当社施工におけるすべての部材・設備が純国産という訳ではありません。契約によってメーカー等が異なる場合があります)

担当の営業さんに電話したときにはしっかり対応してもらえました。それと、いろいろな制度や認可が絡みますので伝えづらいことも出てきたりしたと思うんですが、誠心誠意対応していただき、心底安心することができたので本当に感謝しています。

──知り合ったときに初めて自家消費型太陽光発電を勧められたのでしょうか。

代表取締役 昆田 武久氏
もともとその前から太陽光発電はやる方向で考えていたんです。お会いしてお話を聞いているときに、エコスタイルさんは太陽光をやられているとお聞きし、「中小企業等経営強化法」の制度を適用できる「自家消費型太陽光発電」があると教わりました。それから、その制度にすごく興味を持ったのでご提案を頂けるように依頼しました。

中小企業等経営強化法:中小企業が「経営力向上計画」を策定し認可を受けることで、「即時償却」または「法人税の税額控除」、「金融支援(低利融資、債務保証等)」などの補助を受けることが出来る制度。自家消費型太陽光発電もこの制度の対象となる設備です。

──もともと検討されていたとのことですが、太陽光発電にはどんな魅力を感じられて検討されていたのでしょうか。

環境に良い、エコロジーである上に、365日 自然エネルギーの恩恵を受けられることです。それに、自家消費型ということで発電した分だけ電気代を支払わなくて済むので、会社の経営面でも大きなプラスになるという点も魅力的でした。自家消費型太陽光発電はメリットしかないと思っています。また、興味を持ったきっかけのひとつに「中小企業等経営強化法」もあります。即時償却ができるということで、これもすごく魅力的でしたね。

──その中でも特に大きな理由となったポイントはどこでしょうか。

やっぱり「朝が来て、光が差した瞬間から利益を生む」というところですね。電力会社から買う電気を自家消費で減らせば、電気代という経費が減るだけでなく、そこで生まれた利益で社員に遠慮なく還元できる。だから自家消費というのは「社員に還元することができる利益を生んでくれる設備」だと思いました。

もともと電気代で年間440万円ほど支払っていたのですが、設置した太陽光設備はシミュレーションでは年間190万円分相当の電気を発電できる見通しで、休業日などで自家消費できない余剰の部分は買い取ってもらっています(2018年度の申請で売電単価18円/kWh)。

それだけでも非常にメリットがあるのですが、その他にも、純利益をはるかに超えるメリットがあると思っています。

──「純利益をはるかに超えるメリット」というと?

「消費税を支払わなくていい」というメリットです。消費税ももうすぐ8%から10%(※)になりますよね。今回の設備は、年間190万円分くらい発電する力を持っているということですが、「190万円分の電気」を電力会社から買おうと思っても消費税も払わないといけませんから、仮に消費税10%なら、190万円プラス消費税の19万円で、本来なら「209万円の支払い」が必要です[2]。
(※注2:設備所有に伴う費用や税等の関係上、実際の費用等は必ずしも本インタビュー内の額面通りにならない場合がございます)

でも自家消費なら「190万円分の電気」を発電してそのまま使えば、19万円(消費税10%分)を払わなくていい、ということですよね。10年の10%は1年じゃないですか、これはすごく大きいですよ。ですから「電気代を削減できる」うえに「消費税分も払わなくてよくなる」という点は、非常に大きなメリットに感じました。

それに、209万円支払って電気を買うか、太陽が190万円分の電気を作ってくれるか、払った場合と払わない場合とで399万円近く差が出てくるんです。10年で考えたらすごい違いですよね。
※注:掲載内容は取材時点(2019年4月)のものです。消費税増税及び施行時期は変更される可能性がありますが、本記事での「消費税10%」記載、ならびにそれに関する会話は、説明上の仮定としてお読みください。

──設備投資の回収年数を軸に導入を判断する企業様も多いですが、三和レジン工業様はどうだったでしょうか。

計算したら、回収年数としては10年9ヶ月でしたね。ただ回収年数というよりも、置いたらすぐに利益を生んでくれる設備なので早く動かしたいなという気持ちの方が強かったです。「中小企業等経営強化法」を使って即時償却も出来たのですが、普通償却でも十分な回収になりますので、普通償却にしました。

──「利益」という点にものすごくフォーカスされて考えていらっしゃるんですね。

弊社は社員が財産なので、仕組み作りや社員からの提案で少しでも利益があがったたら、その分を少しでも社員に還元するようにしています。利益は、努力賞やVIP賞など、社員への褒賞に回せる原資と考えています。褒められて嬉しくない社員はいないでしょう?

太陽光発電で自家消費して、浮いた経費を褒賞や福利厚生に回せたら、職場環境が良くなって良い人材も集まり会社がもっと良くなる、そんな相乗効果があると思うんです。私が「自家消費型太陽光発電というのは社員のためになる設備」だと感じているのは、こうした「社員に還元してあげられる利益」を生んでくれるものだ、と思っているからなんです。
通常業務での利益で少しでも儲けようとすると“欲”が出てしまうので、社員が頑張った分が返ってくる利益のほうがいいですね。『儲けるは欲、儲かるは利益』ということだと考えています。

──そんな社員の皆さんは、太陽光発電の導入に理解はされていたでしょうか。

理解はしてくれていたと思います。実際に稼働するかは不安だったようですが、発電しているのを見てから電気に対する意識が変わったようです。それまで当たり前にやっていた「電気のつけっぱなし」等も減り、節電の意識も生まれてきたのが嬉しかったです。

──今回、敷地内の土地に設置されましたが、ご近隣のお宅への説明などは大変だったでしょうか。

近隣の方に「太陽光をやります」と説明に行ったときには、もともと社会貢献のひとつとして社員全員で地域清掃などをしていましたから、特に反対はありませんでした。1件だけ「反射で眩しくないだろうか」と質問されましたが、反射するような方向、方角ではないということを説明したら安心していただけました。

日頃から掃除をしたり、工事に入る前にもしっかり挨拶に回ったこともあってか、太陽光の工事などについて説明にお伺いしても「いいよ、構わないよ」と快く許可を頂けたのがほとんどで、ありがたかったですね。これも社員のおかげだし、そこでも「ご縁」の大事さを感じましたね。

──太陽光発電以外に取り入れてみたい設備投資などはありますか。

今はまだ少し高いですが、値段が安くなったらぜひとも蓄電池は入れたいですね。せっかく太陽光発電するなら蓄電してこそだと思っています。今は工場を回していない休日100日前後は売電することになるのですが、技術が進んで、安全で大容量の蓄電池が安く調達できるようになったら、空いている土地を利用して発電して、街灯や近所への供給などで地域還元できたらいいなと思っています。

──エコスタイルに決めて頂いたポイントや、エコスタイルに頼んで良かったと感じていただいたところはありますか。

担当の営業さんのお人柄の良さ、謙虚な姿勢が一番のポイントですね。きっちりとお返事をくださって、投げっぱなしにしない。これは大きかったですね。想定外のことが起きたときや、伝えづらい連絡のときでもしっかりと連絡をくださったんですよ。やっぱり「ご縁」だと思っていますから、誠実にやっていただいたので、安心してお願いすることができました。他社と比べてコスト面でも非常に安かったのも本当に良かったです。

──最後に、自家消費型太陽光発電を検討している他の企業様に向けて、良いと感じられているポイントをぜひ教えて下さい。

「発電した分だけ利益を生む」「社員のためになる」という観点は本当に大事だと思います。もちろん自分のところで電気を作ってそのまま使ったほうが環境にも優しいし、何より、何度も言いますが、電力会社から同じ量の電気を買うのではなく自社で作ってしまえば、消費税分がまるまる浮く。そのメリットは検討してみないと気付かないことですよね。ここに気付けたときは嬉しかったですよ。

また、自社で電気を作るようになったことで社員の電気に対する意識も変わりました。会社全体で「これだけ電気を使ってるんだ」とか「節電しよう」と意識することは非常に大切なことだと思いましたね。